ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

他の子と自分との違い

 今日は療育の日なのでボウズを幼稚園に迎えに行った。
 個別のない日なので、園児達が園庭で遊んでいる時間だ。いつものようにたくさんの園児に声をかけられる中、ボウズを探しに行った。
 ボウズは教室にいたところ、わたしを見つけて下りてきていた。わたしはなかなかボウズを見つけられないのに(笑)。だってみんな同じ格好なんだもん(笑)。

 ボウズはいろんな子に声をかけてさようなら、バイバイと言っている。前まで名前を知っている子は2、3人ぐらいんだったのに、今日は10人ぐらいに話しかけている。みんなばいばーいと返してくれて、なかなか良好な関係なのだなとほっとした。

 そして、療育の園に向かう間にボウズが聞いてきた。
「どうしてぼくは、りょういくにいくの?」
 いきなり難しい質問をされてびっくり。
「ボウズくんは、他の子よりもお手伝いがちょっとだけ多くいるから、療育でそれをしているんだよ」
 と応えた。
 苦し紛れの答えだが、療育の先生にそれを話すと「うまい答えですね」と褒めてもらえた。

 それを聞かれた直後に、やっぱりフォローも必要だろう、と思って「でもボウズくんは、漢字も読めるし数字も強いし、すごくできるところもたくさんあるんだよ。小学校に行ったら褒められるぐらいのことだよ」と言っておいた。
 すると。
「でもね、ぼくはピアニカはめいじんじゃないんだよ」
 ちょっとふてくされたような応え方だった。
 でも年中さんの時よりもうまくなったでしょ? と聞いても「うーん、ちょっっっと、ね」だって。
 褒めるって難しい(笑)。

 しかし、こうやって他の子と自分の違いを理解して、自分は何が得意で何が不得意なのかを理解して、それでも投げ出さずにやって行こうとするのは、とても進歩だと思う。
 まぁ年中のころから他者と比べることはあったが、それでもマイペースの方が強い子だった。
 集団生活の中で、いろいろと学んで、変わっていくんだね。
 頑張れボウズ。おかあさんも、難しいことをいきなり聞かれてもフォローできるようにがんばるよ(笑)。