ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

優しさを実感

 仕事に行って、そこの生徒さんのやりとりを見るに、改めてボウズってすごく優しいんだなぁと実感した。
 きょうだいで教室に通う子達が結構いるのだけれど、今日見たのは中学生と小学生の姉妹だ。

 夜遅い時間の授業とあって、妹ちゃんは最後のほうでぐだぐだになって来て、しかし宿題は増やしたくないから(できてないところは宿題ね、と言ってあった)、終業のチャイムが鳴ってもあと1問だから、と解こうとする。
 しかしお姉ちゃんの方は早く帰りたいので妹ちゃんをせかす。
 その言い方がキツいキツい。

「もう、はよしぃや!」「いつまでやってんの!」「先帰るで!」「そんな問題にどんだけ時間かけてんの!」

 いや、そばでそんなヒステリックに言ったら出来るものも出来なくなるって。
 もちろん、わたしは「そんなふうに言わないであげて」「妹ちゃん置いて帰っちゃダメだよ」とたしなめる。その時は黙るけど、ちょっとしたらすぐにキーキー言う。

 半べそになりながら一生懸命、妹ちゃんは問題を解いて帰りましたとさ。

 ボウズだったらムスメが勉強してるなら少々時間がかかってもこんなこと言わない。
 むしろ「頑張れ」としつこく言うのでうるさがられるという場面が安易に想像できる(それはそれで問題だが 笑)。
 ボウズにこの姉妹の話をしたら、やはり「ちょっとぐらい時間かかったって待ってあげればいいのに」と返ってきた。
 優しいなぁボウズ。

 優しさよりも時間を優先しないといけない場面はこの先出てくるかもしれないけど、今はその無償の優しさを大切にしてほしい。