ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

薄情なものだ

 わたしがお風呂からあがって、歯を磨いているとボウズが部屋から降りてきて、いつものようにいろいろとおしゃべりしている。
 歯を磨き終えたので、ボウズと一緒に部屋に引き揚げようとすると、階段を先にのぼっていたボウズが旧にくるりと振り向いて両手を差し出してきた。
 だっこは出来ないよ、といいながらも抱擁すると嬉しそうに笑って、また階段をあがっていく。

 寝室で横になっていても、こちらにぴたりと張り付いてくるので抱きしめてやったら満足そうにしている。

 かわいいもんだなぁと思っていたら、いよいよ眠くなったらしく、わたしの手をぺしっと払いのけて寝返りで移動し、自分の寝やすい位置を探している。
 散々まとわり着いてきて、満足したら、はいさようなら、ですか。薄情なものだ(笑)。