ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

前歯が~!

(日付が変わっちゃったけれど、土曜日の日記)

今日もふつーの土曜日で、ふつーの休日のはずだった。
ムスメはお昼ご飯食べすぎだろうってくらい食べて、ボウズは昨日プレゼントでもらったWiiパーティで遊んで、楽しく過ごしていたのだが。

夕方、ボウズとムスメが部屋で遊んでいて、ボウズの頭がムスメの顎にぶつかった。
わたしはその瞬間は違う方を見ていて状況は見ていないが、どうやら四つん這いになったボウズがムスメの方に近寄って、立ち上がろうとした瞬間だった、らしい。
がちん、とはっきり音がして、ムスメが激しく泣きだした。
最初は、ただぶつかっただけで大したことはないか? といつもの調子で、なにやってんのボウズ、気をつけないとだめだろう、と叱ったのだが、ムスメの方を見ると、歯ぐきから血が出ている。しかも歯が明らかに奥へと歪んでいるではないか。
一目見て、あぁこりゃだめだ、と冷静に思ってしまった。

とにかく、病院にかかった方がいいだろう、とムスメが通院している総合病院へ電話してみた。
だが何せ土曜日の夕方、歯科は時間外で、外科で対応します、と言われた。
それでも診せないよりはいいかな、とダンナに車を出してもらって向かうことにした。
大通りは混んでいるだろうから、と裏道を走ってると、ボウズがかかっている歯科医の電気が、ついている。
土曜の夕方なんてやってないだろうと思ってたから確認していなかった。車を停めてもらって、ボウズの診察券を確認すると、17時まで受け付けている。
歯科で診てもらった方が断然いい、と飛びこんだ。

予約が優先なので30分以上待って、やっとムスメの番になった。
結論から言えば、前歯の1本の根元から抜けかかっている、と。神経はなんとかつながっているが、この先、傷んで神経が死んでしまうかもしれない。
永久歯への影響もあるかもしれない、と言われて愕然となった。乳歯はダメでも永久歯は大丈夫かな、と楽観視してたから。
すべては、歯をぶつけた瞬間に決定づけられていて、どうすることもできない。できるのは対処療法だけなのだ。
しかし、歯並びが悪くなるかもしれないのは歯列矯正である程度治せるだろうし、永久歯が生える力が弱ければ引っ張り出すなどの手を講じてくれるらしい。引っ張って出てくるものなのか、とそっちの方が驚きだった。

とりあえず、歪んだ歯を治してもらって、ワイヤーで固定してもらった。
2週間ほどでワイヤーは取れるらしいが、様子を見て延長とかもあるかもね。
しばらくは、かたいものと、歯にくっつくものは食べられない。その「しばらく」がどれくらいなのか判らないが。ちょっと献立に困りそうだな。
次は月曜日に消毒ということだ。

化のう止めの抗生物質が出たから、さすがにそのままでは苦かろう、と、薬を包んで飲めるゼリーを買ってあげた。抗生物質にはチョコ味がいい、とかCMで見た気がしたので、チョコ味にした。

家を出る直前になんとか泣きやんでからずっと無口だったムスメだが、歯の並びを治してもらって痛いのがましになったのか、徐々に元気を取り戻し始めた。
夕食はまだ固形物は無理っぽいので、コーンポタージュを飲ませて、薬も飲ませた。
寝る前にはすっかりいつもの調子でお兄ちゃんと遊んでいる。今日は怪我をしたばっかりだから大人しくしていなさいと言ってもばたばたしている。子供だなぁ(笑)。

痛みを訴えることなく寝付いたのでほっと一安心だ。
ボウズも少し責任を感じているようだから、2人にとっていい経験になったろう。

この先ちょっと心配だけれど、不幸中の幸いと思えることはたくさんある。
土曜日の夕方に歯医者があいていてよかった。その前を通りかかってよかった。時間内に滑り込めてよかった。
歯が抜け落ちなくてよかった。なにより、顎を下からぶつけて思い切り噛んだのに、舌を噛み切らなくてよかった。そうなったら命にもかかわってくる。
永久歯に影響があるかどうかは、2・3年先まで判らないけれど、落ち着くところにしか落ち着かないんだから心配するのはよそう。
ただ、1日も早くいつものようにご飯が食べられるようになればいいと願うばかりだ。