ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

あわや迷子

 昼にショッピングセンターに出かけた。
 ごはんを食べて、買い物に行く前から、ボウズがやたらと走り回る。いつもは「行かないで」というと立ち止まるのに、今日に限って止まらない。脱走を図るたびにダンナが走って引きとめた。

 買い物のときに、おなかが張るのでわたしはベンチで少し休んで、落ち着いてからダンナに追いついた。ボウズはカートに乗っているのでおとなしい。
 会計はダンナに任せて、わたしはカートを返しに行った。ボウズをおろして、そばで待たせてカートを片付けている間に、ボウズがいなくなってしまった。片付けにてこずっていて気付かなかったので、すごく慌てた。外に出て行ってないか、階を移動していないかと気にしつつ、とりあえずダンナのいるであろう場所へ向かった。途中ボウズの「ママ~!」という声が聞こえた気がするが、姿は見えない。

 ダンナは買ったものを袋につめ終わって、辺りをきょろきょろしていた。
 ボウズはダンナのところへ行ったらしいが、「ママは?」と聞かれて「ママ~!」と叫びながら走り去ったようだ。
 とりあえず、またここに帰ってくるかもしれないのでわたしが荷物番をして、ダンナに捜してもらった。

 結局、わたしがちょっと休んでいたベンチあたりをうろうろしていたらしく、無事に保護。
 あぁ、よかったよぉ。
 いつもはおとなしくしているので、ついつい目を離してしまって、申し訳ない。油断大敵だね。
 特に今日は制止を振り切って走り回っていたくらいだから、もっと気をつけておくべきだった。
 無事に見つかったから笑い話で済んだけど、これで事故とか事件とかにあっていたらと思うと冷や汗ものだった。