ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

今度は自分で伝えよう

ボウズの算数の宿題に3ケタ×3ケタの計算が入ってきた。ボウズは途端に苦手意識を出して凡ミスだらけ。
難しい、難しいを連呼しながら解いて、10問中3問しか正解ではない。30点とは……(笑)。
解き方はあってるから判らないということはないのに、ややこしいというだけで集中力がなくなっているのだ。

しかし、自分が間違いが多いかもしれないということに気づいていて、普段は宿題のプリントの見直しを自分からわたしにお願いすることはないのに、「たくさん間違ってるかもしれないから見て」と持ってきたのは偉いところだ。
プチパニックは起こすけれど、そういうところがあると冷静に分析することもできるようになってきたのは進歩だ。

勉強面だけでなくて、情緒面でももうちょっと進歩が欲しいと思うところがある。
今日、また複数の級友につらくあたられたとしょげている。
学校に行きたくないとか、自殺したいとか考えたらしい。
別に暴力を振るわれているわけでもないし、わたしが聞く限り、気にするようなものでもないのだがボウズにとっては大問題なのだろう。
しかし何かあったら死ぬ方向へ心が逃避するのはどうにかならないものか。
ボウズは3歳ごろからちょっと嫌なことがあったら死にたいと言うようになった。一旦言わなくなったのだがまた最近復活してきた。ちょっと落ち着いたらもうけろっとしているから、それほど辛いというボウズの表現方法なのだろうけれど、何度も聞かされるこっちはたまったもんじゃない。

さて、肝心の級友の態度に対してボウズはと言うと、やはり何もしないでやり過ごしたらしい。
状況を変えたいなら、自分が死にたいと思うほど辛い思いをしているのだと相手に判ってほしいなら、やめてほしいなら相手に直接伝えるしかない、と再びアドバイスする。
ちなみに、先日からかって来た子は、あれ以来全然そういうことはないそうだ。
ほら、やっぱり言わないと伝わらないし、言えば判ってくれる可能性があるんだよ。

みんなボウズにかまいたいからちょっかいかけているんだよ。どうでもいい相手に声はかけないよ。それに、大人になったら人間関係は子どもの頃よりも更に複雑になるのだから、今はどこまで相手に伝えるのが丁度いいのかの練習をさせてもらってるんだよ、とボウズを励ました。
ボウズは随分気分を持ち直して、やってみる、と言った。
前はわたしが相手のお母さんに軽く伝えてうまく行った。今回は自分でやる番だよ。
何かあったら話はいつでも聞くから、頑張ってやってごらん。