母から電話がかかってきた。
昨夜、実家の犬が亡くなったそうだ。
19年近く前に、父と姉が母にナイショで買ってきた犬。母は怒ったがまさか返すというわけにもいかなくて飼い始めたら、やはり母が一番面倒を見ていた。
純血種の小型柴犬。気が強くて、わたしは腕を噛まれたこともあった。まさに飼い犬に手を噛まれた(笑)。その傷はうっすら残っている。もう一生傷だよね。
そんな気の強い犬も寄る年波には勝てなくてムスメがうまれた頃にはかなり性格が丸くなっていた。なので子供達にはおっとりした老犬のイメージのようだ。
最近では歩けなくなっていて、オムツまでつけていた。
昨夜、いきなり玄関で騒いで外に行きたがり、フラフラと出て行ったが道の途中でへばってしまった。母が抱えあげて家に帰ってきて、ずっとだっこしてもらっていたそうだ。
最後は、父にだっこされて、眠るように息を引き取ったのだとか。大往生だね。苦しまずに、大好きな両親にしっかりと見守られて逝ってくれてよかった。
なにせちょっと前から、もうだめか、もうだめかとヒヤヒヤしながらだったので、亡くなったことを聞いても、あぁ、ついにか、といった感じだったが、子供達にはショックだったようだ。特に「死」というものをなんとなく理解しているボウズには。
すかさず「ばぁば、また犬飼ってね」とか言っていた。それはもう無理でしょ(笑)。
うちで、ムスメがもうちょっと大きくなったら飼うかなぁ。でも犬いると旅行にいけないよ?
18年、ありがとう。天国に行っても他の人に噛み付いちゃダメだよ……。