ムスメはボウズやダンナを見送るのが好きだ。出かけてほしくないのだが、見送りは好きという面白い状態だ。
まずボウズが幼稚園に出かけ、わたしが見送って家に戻ると数分後にダンナが家を出るというタイムスケジュールをムスメは理解しているらしく、ボウズが玄関に行くと、ハイハイをして後を追う。
玄関にちょこんと座って「ばいばーい」と手を振ってお見送りをする顔はちょっと淋しそう。
そしてわたしが戻ってくると、「パパー」と呼んでいる。まるで「もうお出かけの時間ですよー」と声をかけているようで面白い。
今日は、パパがムスメにバイバーイと声をかけるがムスメは幼児番組を見ていたので玄関には出なかった。
ダンナが玄関前で自転車の準備をしていると、ムスメは、はたと気付いて窓までハイハイした。窓の外からダンナが覗いてくれるのを期待したのだ。
しかしその時には既にダンナは準備を終えて門の外。
ムスメ、顔を出さないパパを探して「ありぇ~?」と首をかしげている。その後姿の、なんと哀愁の漂っていることか。
思わず門の外のダンナに報告しちゃった。
しばらく探してパパがいないことに気付いたムスメはすぐにテレビの前に戻っていったのであった。