ひかるのおにわ

御剣ひかるの日常と、子供達のこと

友達とけんか

 ボウズの友達から遊びの誘いの電話がかかってきたので、ボウズは出かけて行った。
 わたしが出勤の時に帰ってきたのだが、半べそだ。
 友達に殴られた、と言う。
 路上で、わたしは職場に行かねばならないので詳しく話は聞けなかった。
 なので、室長先生に軽く事情を説明して、1コマ授業を減らしてもらって帰宅した。

 ボウズに話を聞くと、ちょっとしたいざこざから、何度も叩かれたそうだ。
 いざこざの原因はボウズにもあると本人も認めているが、一方的に殴られるのは割にあわない。
 落ち着いたら、自分が悪かったところはあやまって、叩かれたのは痛かった、と話してみたら、と言っておいた。

 ボウズの側だけの話なのでなんとも、だが、相手が手を出してる時点で、いかんだろ。
 周りの子達も「おまえ(殴った子)も悪いんだぞ」といさめてて、止めてくれたらしいんだけど。
 感情がたかぶったボウズは、「おまえなんかもう友達じゃない」と啖呵をきって帰ってきたそうだ。

 感情的になって叩くのと、感情的になって怒鳴るのは、どっちもよくないね、と言うと、うん、とうなずいてたからしっかりと自分のいけなかったところを判ってるはず。
 ……ボウズ、時々話を盛るから全部が全部、事実じゃないかもしれないけどね。

 で、ボウズと話が済んだし、叩かれたところもそう大したことはなさそうだったので、1コマだけ仕事してきた。
 急遽休むことになって迷惑かけてしまったが、ちょうどたまたま、担当の生徒さんがお休みだったそうで、助かった。
 代わりに呼ばれた先生には、本当に申し訳なかったが、事情を話すと理解してくださったので、よかったよ。